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題材について

TOEFL Primary® / TOEFL Junior®の
設問の題材について

TOEFL®テスト特性に言及している 大阪教育大学 英語教育部門 篠崎先生による
レポート:『TOEFL Primary®のスコアレポートの活用法の検討-テストについて知ることを通して-』より抜粋


TOEFL Primary® / TOEFL Junior®の設問は英語を実際の場面で「使う」ことを念頭に設問が構成されており(“真正性”が高い題材)、また、アカデミックな題材も上位テストになるほど多く含まれてくる事が特徴です。

真正性

 

 英語の先生は、英語学習者に英語を使えるようになってほしいと思っています。使えるようになるためには、語彙力や文法力といった基礎力が必要です。語彙問題や文法問題を解くことで、身についている力を確認することがあります。
しかし、問題設定によっては、あまり現実世界では出くわさないものがあります。 例えば、正頭(2018)は、「『駅で流れるアナウンスを聞き取り、何番ホ ームの電車に乗ればいいかを答えなさい』というようなリスニング問題は真正性が高く、『空欄補充』のような現実生活の中ではおそらくないであろう状況は真正性が低いと表現できます」と説明しています。 つまり、真正性とは現実に近い状況の問題設定ができているかを指しています。

 

 横川博ー先生のレポートでは、TOEFL Primary®STEP1の問題集にある問題を例に、ハサミや図形など身の回りにあるもの、つまり「生活語彙」が多く出現していることに触れられています。さらに、リスニング問題を取り上げ、そこでは小中学生にとってはやや高度な文法事項が含まれているが、自然なやり取りになっていることが説明されています。言葉を引用すると、「一見やさしそうに見える問題も、語彙や文法の単なる暗記や付け焼刃の対策では到底太刀打ちできるものではないようです。 問題を少し分析しただけでも、子供たちが学校生活や社会生活で経験するごく普通の場面で、自然なやりとりの中で外国語としての英語を生きたことばとして学ぶことが望ましいのだと訴えかけているように思います。」(p.5)と述べられています。 TOEFL Primary®では、まさしく真正性が担保された問題が多く含まれているということです。


真正性が低くても学習には効果的なものは多くありますので、学習の過程として必要だと思います。 ただ、そこに留まらず、英語を実際の場面で「使う」ことを念頭に学習を進めてほしいと思います。

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